
忘年会、クリスマス、お正月・・・
年末にかけて美味しいものを食べる機会が増えますね。食べている時は気にならないのですが、食べた後に気になるのがゆるくなった体型。
溜まってしまった脂肪を燃焼させるには運動が必要ですが、脂肪燃焼を助けてくれる食品があったのです。
脂肪燃焼って??
私たちは日々、食事などからエネルギーを摂り、エネルギーを消費しています。消費するエネルギー以上にエネルギーを摂ると、そのエネルギーは脂肪という形で蓄積されてしまいます。
蓄積された脂質(脂肪)が体の中で代謝され、エネルギー(熱)に変換されることを脂肪燃焼と言います。
脂肪燃焼の効率を高めるには、
① 摂取するエネルギーよりも消費するエネルギーを多くすること
② 蓄積された脂質(脂肪)をエネルギーとして消費すること
この2つが大切になります。
脂肪燃焼のメカニズム
私たちの体の中には、代謝というエネルギーをつくる仕組みがいくつかあります。脂肪燃焼はその仕組みの一つです。脂肪を燃焼させることによりエネルギー(熱)を作り出すのです。
脂肪は簡単に燃焼されません。脂肪を燃焼させるには、まず蓄積された脂肪を分解する必要があります。脂肪を分解してくれる酵素がリパーゼです。リパーゼによって分解された脂肪は、血液に放出され遊離脂肪酸になります。この遊離脂肪酸(放出された脂肪)が細胞の中にあるミトコンドリアに取り込まれ、燃焼してエネルギーへと変換されます。
しかしこの遊離脂肪酸は余ると、また脂肪に戻ってしまいます。

運動は30分以上行わないと脂肪が燃焼されないと言います。それは、この脂肪を燃焼する仕組み(クエン酸回路)が動き始めるのに時間がかかるからです。
毎日30分以上の運動は無理かも・・・と思っているのは私だけではないはず。
脂肪燃焼を高める
脂肪燃焼を効率よく行うにはどうすれば良いのでしょうか。
私たちは体温を一定に保っている恒温動物です。体温を維持するためには、体の中で熱を作る必要があります。その働きを担っているのが褐色脂肪細胞です。
褐色脂肪細胞は人間の脂肪細胞のうちわずか1%程しかなく、残りは脂肪を蓄えている白色脂肪細胞です。
この褐色脂肪細胞は、ミトコンドリアが白色脂肪細胞の1000倍含まれており、また熱を作る特殊なたんぱく質を持っているので、エネルギーを作り出す力が大きい、つまり脂肪を燃焼しやすい脂肪細胞なのです。
褐色脂肪細胞の活性化が肥満予防につながると期待されています。
そして褐色脂肪細胞の働きを活性化する食品があるらしいのです。
唐辛子(カプサイシン)、黒コショウ(ピペリン)、ニンニク(アリシン)、しょうが(ジンゲロール、ショウガオール)、わさびやからし(イソチオシアネート)、魚油(DHA・EPA)、緑茶(カテキン)など褐色脂肪細胞に働きかけ、脂肪燃焼を高めてくれるそうです。
辛いものが多いですね。皮膚や胃腸にある温感センサーを刺激することで、交感神経が刺激され、ノルアドレナリンが分泌し、褐色脂肪細胞に働きかけるからだそうです。
この冬は辛くて美味しいものを食べて、褐色脂肪細胞の働きに期待しようと思います。とはいえ、くれぐれも食べ過ぎは禁物。何事も、ほどほどに。