アップルパイとシナモン~旬の温め食材で血流UP~

寒くなってくると、無性にアップルパイが食べたくなります。リンゴも旬を迎えますね。
今は一年中、食べることができるリンゴですが、リンゴは寒い時期が旬の果物。体は旬なモノを欲しているということでしょうか。

普段からチャイを好んで飲むわけでも、トーストにシナモンシュガーをかけることもなく、日常生活でシナモンを使うことはほとんどないので、これと言ってシナモン好きというわけではないのですが、アップルパイだけはシナモンがしっかり効いているモノが好きです。

美と健康に良い世界最古のスパイス

シナモンの香りには、血流を促し、体を温める成分(シンナムアルデヒド)が含まれます。またリラックス効果や脂肪燃焼効果があるので、美容にも、健康にも良いスパイスです。温かい料理や飲み物と相性が良いですよね。

シナモンの歴史は古く、世界最古のスパイスともいわれ、エジプトでミイラの防腐剤として使われていたと言われています。日本へは8世紀ごろ、奈良時代に唐から伝わり、シナモンスティックのような状態のものが「桂心」という名で現在も正倉院に保存されています。薬(生薬)として使われていたようです。
樹木として日本に伝わったのは江戸時代。今も生薬として桂皮(桂枝)が使われており、「桂枝茯苓丸」や「葛根湯」などの漢方薬に配合されているほか、健胃薬としても使われています。

シナモンは少し甘い香りが特徴的ですが、好みが分かれるのではないかと思います。この特徴的な香りは甘いものと相性がよく、砂糖と一緒に使うとより甘みを強く感じるため、ケーキやパイ、ドーナツなどによく使われます。シナモンロールとか、チュロスとか、甘くて、油やバターがたっぷりのもの、そして温かいうちに食べると美味しいものによく合います。

シナモンは、コーヒーや紅茶にも使いますよね。カフェにもシナモンパウダーが置いてあります。そして、フルーツとの相性もよく、リンゴをはじめ、桃や洋ナシなどのコンポートにも使われたりします。
洋風のものに使われることが多いイメージですが、元旦に飲むお屠蘇や京都の八つ橋など、江戸時代頃から庶民にも馴染みがあるスパイスです。

毛細血管のエイジングケアにも

身近なスパイスであるシナモンですが、最近では、めぐり(血とリンパの流れ)に関連して、毛細血管の老化防止と若返りにも効果があると分かっており、体の隅々までめぐりを良くし、体を温めてくれます。

よく旬のものは旬に頂くのが一番だと言います。旬の時期に頂くと、確かに美味しいです。でもこれは、ただ美味しいだけではありません。夏が旬で暑い土地で採れるものは体を冷やし、冬が旬で寒い土地で採れるものは体を温めます。夏が旬のトマト、キュウリ、スイカ・・・これらは体を冷やす野菜です。そして、冷えに良いとされるネギ、生姜、お鍋に大活躍の白菜、おでんの大根は、冬が旬の野菜です。そして、リンゴも冬の果物。

寒くなると食べたくなるアップルパイ。実は、シナモンもリンゴも体を温める食材だったわけです。

 

便利な世の中になり、食材の旬を感じにくくなっていますが、暑いときには体を冷やすものを、寒いときには体を温めるものを欲するよう、体に刻み込まれているように思いました。