
最近、我が家で里芋ブームが巻き起こっています。里芋は毛羽立った皮を剥くのでさえ億劫なのに、ヌルヌルしていて扱いづらく、私にとってはちょっと苦手な食材で、何やかんやと理由をつけてしばらく避けていました。
久しぶりになんだか無性に里芋が食べたくなって、ついに解禁しました。里芋の何とも言えないあのねっとりとした食感が、子供たちは少し苦手かな・・・と思っていたのですが、茹でた里芋と牛肉のオイスターソース炒めは意外にも子供たちに好評で、里芋の取り合いになりました。
里芋は煮物やお味噌汁など和食のイメージが強かったのですが、乳製品との相性も良く、ホワイトソースとたっぷりのチーズを乗せたグラタンもとても美味しいです。独特の食感がホワイトソースと絶妙に絡み合い、じゃがいもとは一味違ったとてもクリーミーなグラタンになります。
いつもとは一味違うコロッケを・・・と、里芋ブーム到来のタイミングで作った里芋のチーズインコロッケ。茹で上がった里芋を丸めるのにちょっと手間取りましたが、里芋のねっとりとした食感とトロッとしたチーズは相性抜群で、子供たちにも大人気でした。
里芋はイモ類の中でも低糖質で低カロリー
里芋と言えば、イモ類の中でも代表格とは程遠い地味なイメージのおイモ。しかし江戸時代ごろまでは、芋と言えば里芋であったほど、里芋はイモ類の代表格だったらしいです。和食のイメージが強いのは昔から食卓に並んでいたからなのかもしれませんね。
さて、そんな里芋に含まれる栄養を見ていきましょう。イモ類は糖質が高く、食べると太ってしまいそうなイメージがあるのではないかと思います。確かにイモ類は全体的に高糖質だと言われていますが、里芋は水分が多く、ほかのイモ類と比べると低糖質で、低カロリー。サツマイモ比べるとおよそ半分ほどのカロリーで、糖質はサツマイモの1/3程度です。ダイエット中に食べるのを控える傾向にあるイモ類ですが、里芋には胃腸の調子を整え、整腸作用による便秘の解消も期待でき、また食物繊維が豊富で、腹持ちも良いのでダイエット中の方の強い味方となる食材なのです。
里芋に含まれる食物繊維は水溶性ですので、お味噌汁など汁ごと頂ける料理がおすすめですよ。また、濃い味付けは塩分の摂りすぎになります。塩分の摂りすぎは高血圧やむくみにもつながりますので、なるべく薄味で食べるように気を付けたいですね。
また、里芋のヌルヌル成分の一つであるガラクタンは、炭水化物とタンパク質の複合体で、コレステロールを下げる、消化を促進する、免疫力を高めるなどの働きがあります。また里芋に豊富に含まれるカリウムは、余分な塩分を輩出してくれる働きがありますから、むくみ予防にもつながります。
ガラクタンは、ヌルヌル部分に含まれている成分ですので、洗い過ぎには要注意。里芋のヌルヌルが苦手な私は、すぐにこのヌルヌルを洗い流してしまうのですが、ヌルヌルと一緒にガラクタンまでも洗い流していたとは・・・。これからはヌルヌルを我慢して皮むきをしようと思います。
