
花粉症にはつらい季節がやってきました。今年は昨年より多く花粉が飛散するとのこと。花粉症でない方も花粉対策がオススメです。
今や5人に1人が花粉症と言われています。花粉症はアレルギー疾患の一つで、おもな症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどがあり、風邪の症状にもよく似ていますが目のかゆみを伴うことが特徴です。鼻づまりが起こると口呼吸が増えるため、のどの痛みも起こることがあります。口呼吸は、いびき、不眠、注意力散漫などの症状も引き起こし、仕事や学校など日々の生活に支障をきたすこともあります。
花粉症は、目や鼻の粘膜の免疫系が花粉に含まれるアレルゲンを異物として認識し、異物を攻撃する抗体が体内にできるために起こります。花粉で起こるアレルギー症状は、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎だけでなく、喉・咽頭アレルギー、皮膚アレルギー、ぜんそくも花粉によって起こるアレルギー症状です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状がなく、花粉症という自覚がなくても、花粉の飛散時期になると顔がかゆいといった症状がある方は、花粉による皮膚アレルギーかもしれません。昨年の今頃、顔のかゆみがひどくなり皮膚科を受診したところ、「花粉症ではないか」との診断でした。私自身、アレルギー体質でもなく、花粉症という自覚はなかったので驚きましたが、近頃は皮膚アレルギーの症状だけ出る花粉症の方も増えているとのこと。まだ肌寒いこの時期に肌を露出することは少ないですが、顔は意外と無防備です。無防備に露出している顔は、皮膚アレルギーの症状が出ることが多いそうですよ。
アレルギー体質は遺伝するといわれています。しかし食生活、生活環境、ストレスなども症状を悪化させる原因だとされています。花粉症は完治することは難しいと言われていますが、食生活を見直すことで、つらい症状が軽減されることがあります。
アレルギー症状を軽減するには、まず過敏に働いている免疫機能を調えることが大切です。免疫機能を調えるにはビタミンB6をしっかり摂ること。ビタミンB6には、免疫機能を正常に維持する働きがあります。ビタミンB6を含むビタミンB群を合成する働きがあるビフィズス菌は免疫力も高めてくれますので、ヨーグルトなど乳酸菌食品も症状の軽減に効果があるそうです。そのほか、魚の脂に多く含まれるEPA・DHAも免疫機能を正常にする働きがあり、アレルギー症状の予防と軽減に効果があるといわれ、緑茶に含まれるカテキンには、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンが過剰に分泌されるのを調整する作用があるといわれています。
私たちの体内で発生する活性酸素は、炎症やかゆみを引き起こす原因ともされているので、ビタミンCなど抗酸化作用がある食材を積極的に摂ることも大切です。逆に、タンパク質を摂りすぎると、異物への反応が過分になり、アレルギー症状を引き起こしやすくなります。食生活の欧米化でタンパク質や脂質の摂取量が増えたことも、花粉症が増加傾向にある一因とされているのです。
この時期には、天気予報と一緒に花粉の飛散量予想も発表されていますが、花粉は春先に飛散するスギ花粉だけでなく、ヒノキ、ブタクサなど、さまざまな種類の花粉が年間を通して飛散しています。花粉症は風邪の症状によく似ているので、風邪かと思ったら実は花粉症ということも。
花粉症の自覚がない方も、症状がひどくなる前に花粉対策を。
