夕方のツライむくみ感は、ちょっとした心がけで改善する!

手足の冷えと同じくらい悩ましいのが、夕方になると感じる脚のだるさ、重さ、むくみ。長時間のデスクワーク、長時間の立ち仕事をされている方は特に、この「むくみ感」に悩まされているのではないでしょうか。私もその一人です。
平日は仕事で日中デスクワーク。週末は掃除などに加え、平日分の夕飯の作り置きを拵えるのが習慣となっており、かなりの時間をキッチンで過ごしています。作り終える頃には、脚がむくみ、だるい・・・なんて事はよくある話で、家事も立派な立ち仕事だと毎週思います。

むくみは何故起こるのか

体の中の水分は、細胞と血液を行ったり来たりしながら一定のバランスを保っています。しかし、何らかの理由で行ったり来たりがスムーズに出来なくなると、細胞と血液以外の部分に余分な水分がたまり、むくみを感じるようになります。
むくみを感じる原因はさまざまで、腎臓や心臓の病気、薬の副作用、妊娠や生理、栄養バランスの乱れ、塩分の摂りすぎ、飲酒、睡眠不足などが挙げられますが、長時間のデスクワークや立ち仕事で起こるむくみ感は、血のめぐりが悪いことが原因だと考えられます。
脚の筋肉には、下半身に流れてきた血を心臓へ戻すという重要な役割があります。デスクワークは座りっぱなし、立ち仕事は立ちっぱなしと、長時間、脚の筋肉を動かさない状態が続いてしまうため、血のめぐりが悪くなってしまうのです。

女性は男性よりむくみやすい??

どのような人がむくみやすいのでしょうか。筋肉量が少ない人、皮下脂肪が多い人、長時間同じ姿勢を続けている人、ストレスが多い人、水分・塩分・アルコールを多くとっている人、などが挙げられます。
めぐりを促すためには筋肉の助けが必要です。筋肉量の少ない人は、血液やリンパ液を流す力が弱く、滞り傾向になりますので、むくみやすいと考えられます。皮下脂肪の多い場合、心臓に負担がかかり、血のめぐりが悪くなりやすくなります。女性は男性に比べ、筋肉量が少なく、皮下脂肪が多いので、むくみやすいといえるでしょう。また、生理前には女性ホルモンの影響で水分をため込みやすくなることも、むくみを感じやすい原因の一つと考えられます。

 

生活を見直して、むくみ予防

夕方になると感じる脚のむくみは、血のめぐりが悪くなり、下半身に血液がたまっていることが原因だと考えられます。筋肉によって血液が心臓に戻るのを促しますから、長時間同じ姿勢を続けている習慣がある方は、ときどき脚の筋肉を動かすことを意識すると良いかもしれませんね。
また、質のよい睡眠は筋肉の疲れを回復させます。筋肉の疲労回復は、筋肉によるポンプ作用を高め、余分な水分の排出を促しますので、むくみ予防に効果が期待できます。
血のめぐりをよくするにはシャワーではなく、湯船にしっかり浸かることも大切です。入浴後は、血液・リンパ液が心臓に戻るように、心臓に向かって力を入れ過ぎず、優しくマッサージすると効果的だといいます。

食生活では、塩分の多い食事、アルコールは控えること、そしてナトリウムの排出を促すカリウムを多く含む食材、海藻類、イモ類、大豆を積極的に摂ることが、むくみ予防に効果的です。カリウムを多く含む食材としては、アボカド、バナナ、昆布などが有名です。レーズンや干し柿などもカリウムを多く含みます。カリウムは煮ると3割程度、現象してしまいますので、煮る場合はスープやお味噌汁など煮汁ごと食べる料理がおすすめです。海藻類であれば海藻サラダ、アボカドやバナナはそのまま食べると効率的にカリウムを摂れますよ。

最近では、血管年齢という言葉もよく耳にしますね。私たちは肌や髪など目に見える部分だけでなく、内側も老化します。当然、血管も老化するのですが、血管の老化は加齢だけが原因ではなく、食生活の乱れ、睡眠不足、ストレスなどによっても老化が進みます。老いた血管は血のめぐりを悪くするだけでなく、余分な水分の回収が十分にされない状態になり、むくみを引き起こす一因となります。

むくみにお悩みの方は、手足も冷える事も多いです。むくみの予防は、血のめぐりを良くすること。血のめぐりは良くなると、手足の冷えも感じにくくなります。むくみには様々な原因はありますが、まずは生活習慣や食生活を見直して、内側からめぐりが良くなるケアを心がけてはいかがでしょうか。