温め食材を知る ~ 陰性の食べ物と陽性の食べ物 ~

寒い季節は暖かいものを食べて、体の中から温まりたいものです。そんな時には、温め食材をたくさん使った温まりスープはいかがでしょう。

体を温める食材をたくさん使った、とても簡単に作れる豆腐とキムチのスープを作りました。
スープの具材は、ネギ、ニラ、豆腐、白菜キムチです。中華スープにこれらを入れて煮て、最後にゴマ油と白ゴマを加えて出来上がり。今回は、温め食材であるエビも追加しました。
エビのほかにもあさりを入れても美味しいです。あさりなど魚介類も体を温める食材になります。

白菜キムチを使っていますので、あっという間に完成します。キムチにはにんにく、しょうが、唐辛子など体を温めてくれる代表的なスパイスがたくさん使われています。それぞれを細かく刻む手間も省け、簡単に美味しいスープが出来ますし、これ1品でおかずにもなりますので、忙しい主婦には嬉しいことばかりです。
寒い時にはもちろん、暑い時にも食べたくなる辛いスープは、我が家では定番スープです。

陰性の食べ物と陽性の食べ物

体を温める食材の見分け方はご存知でしょうか。
白米よりも玄米、大根よりもニンジン、バナナよりもリンゴ、白身魚よりも赤身魚、白ワインよりも赤ワイン、酢よりも醤油といったように、色が濃いもの、寒い時期や地域で採れるもの、水分が少ないものが、体を温める食材になります。

漢方では「陰陽論」という考え方があります。体が冷えている方は陰性体質、体が温かい人は陽性体質とされます。食べ物も同様に、体を冷やす食べ物を陰性、体を温める食べ物を陽性に分けられます。
豆腐や白菜はお鍋に欠かせない食材ではありますが、実は、食材そのものとしては体を冷やす陰性の食べ物に分類されます。
しかし体を冷やす食べ物であっても、温めて食べる、体を温める陽性の食べ物と一緒に食べるなど、食べ方を少し工夫することで体を温める陽性の食べ物に変えることができます。体を冷やす食べ物は、煮る、焼くなど加熱調理をして温かいうちに食べると体を温めてくれるそうです。
お鍋の豆腐や白菜、おでんの大根は体を温める工夫がされたものだったのですね。

そのほか、みそや納豆といった発酵食品も体を温めてくれる食品です。たっぷりの具材で作ったお味噌汁は、一度にたくさんの栄養を摂れますし、体の中から温めてくれますね。

冷えが気になる方は、体を温める食べ物を意識した食事を心がけてみてはいかがでしょうか。