
季節問わず降りそそぐ紫外線。冬とはいえ紫外線対策を怠ると、夏よりもダメージを受けることになってしまいます。紫外線からのダメージに対抗するアスタキサンチンは、エイジングケアの強い味方です。
命を守るアスタキサンチン
アスタキサンチンは、ニンジンのβカロテン、トマトのリコピンと同じカロテノイドと呼ばれる色素の一種です。カロテノイドには、紫外線やストレスなどで発生する活性酸素を除去する強い抗酸化作用があります。
数あるカロテノイドの中でも、アスタキサンチンは高い抗酸化作用をもっており、その抗酸化作用はビタミンEの約1,000倍になるといわれており、肌のシミ・たるみ予防と改善効果、美白効果、血管の老化防止、といったエイジングケアと、疲れ目の改善、筋肉疲労の予防と回復効果、自律神経のバランスを整える、などの健康に関する効果が期待できます。
鮭は鮮やかなオレンジ色をしていますが、もともとは白身のお魚です。鮭の身を赤くしているものこそが、アスタキサンチン。アスタキサンチンを多く含むオキアミを餌にして、体にアスタキサンチンを蓄えます。そして、蓄えたアスタキサンチンは卵(いくら)へと受け継がれます。浅瀬で産み落とされた卵(いくら)は、紫外線の強いダメージを受けますが、アスタキサンチンが紫外線のダメージから卵(いくら)を守るのです。
海で採れる赤い食材を食べよう
アスタキサンチンはヘマトコッカス藻に由来する赤い色素ですので、赤色、オレンジ色をしている海の食材に多く含まれます。海で採れる赤い食材といっても、カニやエビのように火を通す前は赤くないものもあります。アスタキサンチンはタンパク質と結びついている時は赤色ではないこともあるのですが、加熱することでタンパク質と離れるので赤色になります。アスタキサンチンの色は加熱しても変わらないので、マグロのように加熱すると赤色ではなくなる食材には含まれていません。加熱しても赤く、海で採れる食材に多く含まれる成分なのです。
アスタキサンチンは油分と仲の良い、脂溶性の成分ですから、油と一緒に摂ると吸収されやすくなりますので、ソテーやマリネなど油を使う調理法がおすすめです。

アスタキサンチンに関してはさまざまな研究がされており、それらの研究によるアスタキサンチンの摂取目安は、1日あたり6mg以上、より体感しやすいのは12mg以上とされています。1日6mgを毎日食品から摂るためには、桜えびで100g程度、いくら丼だと2杯、鮭の切り身は6切れと、とても毎日続けられる量ではありません。
とはいえ、美容・健康に良い効果をもたらすアスタキサンチンは、是非摂って頂きたい成分です。サラダにスモークサーモンをトッピングする、エビは殻まで食べる、など普段の食生活の中でもアスタキサンチンを少し意識してみてはいかがでしょうか。
焼鮭は朝食の定番ですし、色も鮮やかなスモークサーモンはオードブルやサラダに登場します。これからの時期、お節料理やお正月に食卓に並ぶいくら、カニ、エビは、アスタキサンチンを多く含む食材です。
冬の紫外線ケア、エイジングケアにアスタキサンチンを。
