1個で1日分のビタミンCが摂れる美肌果実、柿

柿の旬を迎え、実家で採れた柿が届きました。実家にある柿の木は高さが2mもない小さい木なのですが、毎年、立派に実をつけます。
柿は実がたくさんなる年とならない年が交互にあるというのはよく聞きますよね。昨年は30個以上実を付けたそうですが、今年はわずか7個。昨年はたくさん実をつけたので、今年は疲れてしまったのかもしれませんね。

医者いらずの栄養食

「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがある程、柿にはたくさんの栄養が含まれています。
特にβ-カロテンとビタミンCが豊富。ビタミンCについては、柿1個で1日分の摂取基準を上回るくらいたっぷり含まれ、風邪予防、疲労回復、エイジングケアにも良い食材です。

紫外線から肌や目を守るカロテノイド

かぼちゃやニンジンに多く含まれることで有名なβ-カロテンは、私たちの体の中でビタミンAに変化する大切な栄養素です。柿にはβ-カロテンのほかにも、ゼアキサンチン、リコピンなど、β-カロテンと同じカロテノイドの仲間を多く含んでいます。
カロテノイドの仲間たちには抗酸化作用があり、紫外線から皮膚や目を守ってくれます。β-カロテンは、油分と仲良しなので一緒に摂ると吸収率が上がりますよ。
サラダなどで食べると良さそうですね。

ビタミンCは美容には欠かせない栄養

ビタミンCは、抗酸化作用や美肌効果を持つ栄養素です。不足すると疲れを感じることが多くなり、毛細血管ももろくなります。
美肌効果としては、コラーゲンの生成を助ける働きがあり、皮膚の抵抗力を高めるので、お肌のハリを保つのに大切です。メラミンの生成を抑え、メラミン色素を還元してくれるので、美白効果があり、ニキビ跡の色素沈着も防いでくれます。

ビタミンCは美容には欠かせない栄養素ですが、熱に弱く、また水にも溶けやすい性質を持っています。加熱時間を短くするのはもちろん、水にさらすだけで流れ出てしまうので、洗ったらすぐに水を切るなど、調理法にも配慮が必要です。
ビタミンCは保存中にも少しずつなくなってしまうくらい繊細な栄養ですから、野菜などから摂る場合は、1日の食事摂取基準の3倍を目安に摂る必要があるのだとか。また寒さによるストレスや喫煙によって、体の中のビタミンCはたくさん消費されてしまいますので、タバコを吸う方はたっぷりとビタミンCを摂りましょう。旬な時期に一番栄養があると言います。旬のものを新鮮なうちに、手早く調理したものを食べると、効率よくビタミンCを摂ることができます。

干し柿も美味しいですよね。
干し柿にすると、渋みのもとであるタンニンが溶け出ないようになるため甘くなります。干されることで栄養成分も濃縮されますので、β-カロテン、食物繊維、ミネラルは増えますが、繊細な栄養素であるビタミンCはなくなってしまいます。また1個あたり100kcal程度と高カロリー食になりますので、食べ過ぎには要注意です。

柿の旬は11月~12月です。旬なものを新鮮なうちに、そのまま食べると風邪予防になりますよ。