2つの温め成分で冷えを撃退! しょうが白湯のススメ

しょうがは体の中から温めてくれる食材です。これはしょうがに含まれるジンゲロールとショウガオールという特有の辛み成分が、血のめぐりを良くし、体を芯から温めてくれるからです。
しょうがの辛み成分は皮のすぐ下に多く含まれていますので、皮をむかずにそのまま使うとより温まり成分を摂ることができます。

しょうがの温め成分ジンゲロールとショウガオール

しょうがは生のままと加熱したものとで、成分も働きも異なります。
生のしょうがに多いジンゲロールは、手足の血管を広げて血のめぐりをよくする働きがあります。殺菌・抗菌効果で風邪などを予防する働きもあり、また胃腸の働きを助けてくれます。脂肪や糖質の吸収を抑え、糖質をエネルギーに変えやすくする働きもあります。
一方、加熱したしょうがに多いショウガオールは、体を芯から温め、免疫力を高めてくれます。代謝を活発にするので太りにくい体になり、新陳代謝を促し、美肌もサポートしてくれます。体脂肪を分解する働きもあるので、脂肪の燃焼も促してくれます。
生しょうがと加熱しょうがでは温め成分が違いますが、どちらも風邪の予防、ダイエットサポートには効果がありそうですね。

ジンゲロールは血のめぐりを良くしてくれますが、温め効果は一時的なものです。ショウガオールは体を芯から温めてくれ、その効果は3時間程だと言います。ショウガオールは生のしょうがには少ないのですが、加熱することでジンゲロールの一部がショウガオールに変化し、ショウガオールが増えます。天日干しなど乾燥させてもショウガオールが増えるそうです。乾燥させたしょうがはすり鉢などで粉末にしておくと使い勝手が良さそうですね。

しょうが白湯でポカポカに

体の中からじっくり温まるにはショウガオールを摂る方が良いわけですが、寒いと感じる度にショウガ料理を食べるわけにもいきません。
そこで簡単に作れるしょうが白湯はいかがでしょうか。

しょうが白湯は、水筒など保温性のある容器にスライスしたしょうがを入れ、熱湯を注ぐだけという簡単なもの。そのまま数時間置いてから飲むと良いそうです。このとき、しょうがはしっかり洗って皮付きで使うと、辛み成分が効率よく摂れますよ。
ショウガオールは80℃~100℃でじっくり熱を加えると増えますが、100℃を超えると壊れてしまいます。熱湯を注ぐという簡単な工程ですが、ショウガオールを増やす方法としては最適な方法なのかもしれません。

しょうがの辛みが苦手な人はしょうがを少なめにして作ると良いかもしれません。私も最初は強い辛みに衝撃を受けましたが、その辛みにもだんだん慣れ、今はたっぷりのしょうがで作っています。
はちみつやシナモンなど、ほかの温め食材をプラスするとさらにポカポカするようですよ。

冷えを撃退する食材はいろいろあります。いろいろ試したものの、味が苦手、においが苦手、準備が面倒・・・理由はさまざまですが、長続きしないこともよくあります。体質はすぐには変わりません。続けることが大切ですので、自分に合った方法、続けられる方法を見つけられると良いですね。忙しい時、頑張りたい時のスペシャルケアとしてサプリメントもオススメですよ。