エイジングケアをするなら毛細血管ケアから

どんなに美容・健康に良い栄養を摂ったとしても、体の隅々にまで血液が循環しなければ、栄養が使われない細胞や組織が生まれます十分な酸素や栄養素を取り込むことのできなくなった細胞は、元気を失い本来の機能を発揮できなくなり、全身の老化につながるのです。
隅々まで行き届かせる秘密は毛細血管にありました。

毛細血管は若さと健康の要

私たちの体の80%は血管で、その長さは約10万キロ、地球を2周半する長さだとか。血管に流れている血液は、酸素と栄養素を全身の細胞に送り届け、二酸化炭素と老廃物を受け取り、回収します。さらにホルモンも各器官に運びます。このように、さまざまなモノを運搬・回収しながら、体中をめぐる(循環する)という大切な役割を果たしています。
血液の通り道である血管は、体中に張り巡らされており、そのうちの99%が髪の毛のおよそ10分の1の細さの毛細血管です。

血管も老化する

全身に張り巡らされている血管と、それを流れる血液によって、私たちは絶えず体調をコントロールしています。
健康な血管は、内側の内皮細胞を外側の壁細胞がしっかりと接着している構造が維持できているのですが、加齢とともに内皮細胞と壁細胞の接着が弱くなり、血管が安定な構造を保てなくなる・・・これが毛細血管の老化です。
血管の老化が進むと、栄養分などが血管から漏れやすくなり、むくみや老廃物の蓄積、炎症などのトラブルを引き起こしますだけでなく、冷え性などの血行不良などの原因にもなります。

毛細血管が機能しなくなる

この毛細血管は年齢とともに減っていく傾向があり、代謝が落ちる、シワ、たるみ、抜け毛が増えるなど、じわりじわりと見える部分の老化を引き起こしているのです。特に女性ホルモンが減少してくる40代からは、毛細血管も老化が進み、きちんと機能する毛細血管は急激に少なくなります。

機能する毛細血管が少なくなる要因は年齢だけではありません。若い人は無条件にめぐりがよく、毛細血管も若々しいといくわけではなく、食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足、ストレスなど、生活習慣の乱れによって血管に負担をかけてしまうと、血流が悪くなり、機能する毛細血管が少なくなってしまいます。

生活を見直せば毛細血管は若返る

年齢や生活習慣の乱れによって機能する毛細血管は少なくなってしまうのですが、復活させることも出来ることがわかってきました。バランスのとれた食生活、質の高い睡眠、意識的な腹式呼吸、手足足先のマッサージ、ヨガや太極拳などのゆるやかな運動、ストレスを溜めない、など、生活習慣を少しずつ見直し、血管に負担をかけない生活をすると、機能する毛細血管が増え、血管が若返るのです。
毛細血管が若返ると、肌荒れ、シミ、シワ、くすみ、冷え、むくみ、体の不調が改善するといわれています。毛細血管をケアすることは全身のエイジングケアにつながるのです。

シナモン、ルイボスティー、ヒハツなど、毛細血管を若返らせる力を持つ植物もあります。どれも体を温めると言われている植物ですね。冷えの改善にも、毛細血管を若返らせることがポイントなのです。
毛細血管ケアで全身のエイジングケアを。